はさみ〜手先の発達〜

こんにちは。

発達支援アドバイザーの茂木厚子です。

子どもたちは、いつだって興味津々ですね。

何でも触ってみたい!やってみたい!

自分でやりたい!

大人がしていることを真似してみたい!

興味、関心、意欲! 好奇心旺盛であることは、

やがて、より高度な学習に対応できる能力へと

広がっていくためのスイッチのようなもの。


こんな道具たちは、

子どもたちにとって魅力的なものです。

「やってみたい!」と感じることは

学ぶ準備ができているということ。

そんな時、子どもたちは自分の持っている能力を

高めようとしているときなのです。
Berry picking at Cocoon Parents Square / Day Care


幼児期の子どもたちにとって

ハサミはとても魅力的です。

大人が使っていたら当然「やりたい!」

と騒ぎますよ〜。そういうものですよ〜。

しかし大人は安全を考えるが故、危ないものは

使わせたくないのが本音だと思います。

ハサミを使うには指先を上手に使いこなす

スキルが必要です。

それだけではありません。

目と手が連動して共同作業を

しなければなりません。

結構高度な能力を使います。

先日、指先の力加減がまだ発達中の

4歳児さんが、大胆にハサミを動かすので

紙を持っているほうの手を切ってしまいました。

それも1回ではなく、過去にも数回。

だから、お家でも保育園でもハサミは使わせて

もらえないことになってしまいました。


自分の体の把握や触覚のセンサーが鈍いと

なかなか肌が危険を察知するまで時間がかかり、

怪我やミスを繰り返してしまいます。



そこで、

その4歳児さんにこのドイツ製のハサミ

使ってみてもらったところ・・・

『大きさがちょうど良くて使いやすい!』

と喜んでくれました。

しかし・・・

やはりハサミの向きや動かし方が大胆すぎて

とにかくジャキジャキ切るので心配しながら

見守っていたのですが・が・が・・・

次の瞬間!!!  「いた!」 

あ・・・やっぱり、やってしまったか!

焦った様子で恐る恐る自分の指を見つめた

その子は、私の顔を見て・・・ニヤリと一言

「切れたと思ったら、ゆび切れてなかった!」と。


その子の指は本当に切れていませんでした。
このドイツ製の子ども用ハサミ PAUL は質が高く、手が切れにくくできています。
ご希望の方は「Kids Sense」でもお取り扱いしていますので、お気軽にお問い合わせください。
Cocoon parents square の保育にも取り入れています。



不器用な子どもに「危ないから」と

ハサミや道具を使わせないことは、

育たなければならない手先・微細運動の発達の

チャンスを奪うことにもなり兼ねません。


使うことで動きや筋肉の機能は発達します

ので「子どものやりたい!」を大事に

そのチャンスを学びに変えてみてください。


注意)子どもには「このハサミは手が切れないよ」などと教えないでください。
このスターターハサミを使っているうちに、だんだんと微細運動が発達してくれば、自然と大きめなハサミも使いこなせるようになってくるでしょう。

やってみたい!と挑戦している時ほど、手先の機能や集中力が育ちます。
今日もたくさんの形を切ったね。

Cocoon の「放課後クラス」は、様々な感覚を使いながら、それぞれの「やってみたい!」という思いを大切に育みます。楽しく!アーティスティックで魅力的な空間の中で、子どもたちが夢中になれる、大人気のクラスです。ぜひ、体験してください。

●月曜日・手芸&編み物 ●火曜日・硬筆
●木曜日・工作  ●金曜日・毛筆

もうひとつのお家でお待ちしています!




Safety First Scissors for Children ・made in Germany
Written by Kids Sense / Atsuko Mogi