待って逃さない。
こんにちは。作業療法士の玉井くみこです。
先日の保育、この日は二人。
初めましてではなく馴染みの二人だったので、今日は何が展開できるのか考え、
『 じっくり遊ぼう 』と思い こども達を迎えました。
とげとげの触覚刺激がいいのか、組み立てるのに少し斜めでも倒れず取り組みやすいのか、こども達に直接聞いていないので真相は分かりませんが、この日もこのおもちゃで遊び始めました。
私は率先して遊ぶ、ではなく極力手は使わず、でもその場に馴染む存在に徹しました。
こども達に遊びを展開させてもらいたかったからです。
~主体性を育み、自発的な遊びを引き出す~
待たなければできないと思います。
こどもの言動にアンテナを張った状態で、でも心地よい存在で、こども達がやりたい様に手も足も出る状況を作る。
最初はブロックを高く積み上げていましたが、そのうち投げ出しました。
女の子二人、大きな声で「えーい!」と(笑)
そうしたらエネルギーが湧いてきて、走り出す。
この日は馴染みの二人だったので、走っている様子を見守っていました。
するとひとりの女の子が「一緒に走ろう。」と。
待っていました!!この言葉。
もしここで私も一緒に走り出していたら、この女の子の「一緒に走ろう。」の言葉は出てこなかったと思います。
もうすぐ3歳になる女の子。これから幼稚園のプレに通う予定があってそこで友達とのかかわりも増えていくと思います。そんな時にこの日の「一緒に走ろう。」が活きる場面があったらいいなぁ。そんなことを思いながら保育をしていました。
この日、はじめましてのお友達がいたら私は一緒に走っていると思います。そして私が「一緒に走ろう。」と。
その日のメンバーで私の役割りも変わります。
何が引き出せるのか。
そのためには、待って逃さない。
#保育 ✖ 作業療法