第4回 Peer Sense 親向け学習会 Proprioceptive Sense 2020年10月26日 発達支援カテゴリー: 合理的配慮、発達と感覚、発達支援NEWS. みなさま、こんにちは。発達支援アドバイザーの茂木厚子です。第4回目のPeer Senseは力の加減の感覚「固有覚」についてお話しさせていただきました。ご参加者のみなさまありがとうございました。つい、力が入りすぎて物が壊れてしまう、強く握りすぎてサンドイッチの中身がバラバラに出てしまう、折り紙や工作など手先の運動がうまくいかない、乱暴だと勘違いされてしまう子どもたちがいます。じっくり、ゆっくり、そっとが苦手でやりすぎてしまう子どもたちは、よく注意され、「困った子」などとレッテルを貼られてしまうこともあります。 本当は、力加減をコントロールする感覚を発達させるためには、全身の力をたくさん使うダイナミックな遊びが必要です。取っ組み合いや、チャンバラごっこ、たたかいごっこ、忍者ごっこ、木登り、飛び降り、パンチやキックソファでジャンプにまくらなげ!しかし、今の子どもたちは、そのような遊びを十分にしているでしょうか?ほとんどの大人は、子どもたちのダイナミックな遊びを「危ない危ない」と言って注意してしまいます。 ぎゅうーっと握って自分の身体をささえてターザンごっこ! 公園には木ノ実がいっぱいこんな遊びで、力加減の感覚がつかめるね! 重たいものを引っ張って歩く! 手足を置くところを考えながらしっかり踏ん張って木のぼり! 思い切り石を投げる!どのタイミングで手に握っている石を放てばより遠くにとぶかな〜? 加減のコイントロールがうまくいかず文字が曲がってしまったり、枠や行からはみ出たり、力が入りすぎてしまったり・・・上手に書けないこともありますが、そんな時、「ちゃんときれいに書いて」「もっとていねい書いて」きれいにかけるまで、マスからはみ出なくなるまでなんども練習させたりそんなことを繰り返すことで子どもたちは、自分はだめなのかな・・・と感じてしまいます。やる気も意欲も興味も薄れてしまうでしょう。 練習、努力、やる気の問題ではなく手先の力加減の感覚がうまくつかめていないだけだとしたら、、、手先の感覚を育ててあげることが先です。大人が子どもの未発達の部分を見極めずして困っている子どもをサポートすることは難しいでしょう。様々な動きや力加減を体験できるたのしい遊びの中で加減の感覚は育っていくのです。さあ、もっといっぱい外で遊ぼうよ! Let’s play ! Sense of Nature !Written by Kids Sense / Peer Sense / Atsuko Mogi