自然に逆らわない育児

みなさん、こんにちは!発達支援アドバイザーの茂木厚子です。

随分と久しぶりの投稿になってしまいました。

気づけばもう2021年度も終わり、すっかり春の陽気ですね。

今年も、保育現場、教育現場、全国あちこち訪問させていただきました。慌ただしく、そして充実感ある1年でした。

そして Cocoon parents square の連続講座、「子どもを知る学習会Peer Sense・全8回」と「赤ちゃんを知る学習会Baby Sense・全6回」もおかげさまで2月の末に無事に終えることができました。

ご参加くださった皆様、共に学びを深める機会をいただきありがとうございました。皆さんおひとりおひとりのお子さんを想う切実な気持ちが伝わってきた学習会でした。

先日の「子どもを知る学習会・8回目」最終回では、「こどもを健康に育てる・自然に逆らわない育児」というテーマでお話させていただきました。

子どもは自然が好きです。生き物ならばみんなそうであるように、自由に自分のペースでゆっくり育ちたいのです。食べるもの、着るもの、触るもの、行く場所など、様々な感覚の好き・嫌い、快・不快も幼児期はつきものです。ゆっくりと時間をかけて整ってくるのです。

「生き物」は制限や強制を好みません。無理難題をさせられればさせられるほど脳や体にストレスがかかり、本来持っている能力やエネルギー、自己肯定感、ゆとりさ、豊かさが減少してしまいがちです。

今、目の前の子どもが自然に欲する「やりたい」を思う存分体験することが、心身ともに育つための栄養となっていくのだと言うことを、米国のセラピー現場で実感してきました。

大人の基準にあわせるより、子どもの発達基準に合わせてあげること。育つ途中段階にいる子どもを急かさず、あるがままに。「じっくり待つこと」がとても重要なのです。

そう行った意味で、「自然に逆らわない育児」というテーマにしました。私たちの体は食べるものできているという視点から食事・栄養の大切さについてのお話、そして自然界からかけ離れた食品添加物や農薬、生活用品に含まれる化学物質や薬品、遺伝子組み換えや放射能、電磁波のことなどなど、子どもの感覚の育ちに影響を及ぼすものについても皆さんと共有しました。

医学の父であるピポクラテスが残した数々の言葉もの中にも、

「食事で治らないものは薬でも治らない」

「まずは害をなすべからず」

「すべての病気は腸から始まる」とあります。

良質な食材が健康な体を作ることや、害となるものを避けるという視点は、まだそれほど化学薬品が存在していなかった大昔の頃から分かっていたことなのだと思うと驚きですよね。

子どもがあるがままに自然に育つ社会にしていきたいと日々願っています。それにはまず、現代社会における「便利さを追求する」大人の思想が、自然界や子どもの健全な発達に少なからず影響していることを知ることから!なのでしょう。

2021年度、学習会にご参加くださった皆様、お世話になった皆様、ありがとうございました。2022年度もどうぞよろしくお願いいたします。

これからも、地域の大人も子どもも一緒に学び合い、育ち合い、助け合い、そんな温かい地域の輪が広がりますように。

written by Kids Sense/Atsuko Mogi