こども家庭庁がかかげる「こどもまんなか社会」

こんにちは。発達支援アドバイザーの茂木です。

さて、今年2023年の4月1日に「こども家庭庁」が発足され、同時に「こども基本法」が施行されました。そして「こどもまんなか社会」が掲げられました。これからはもっとこどもを真ん中において、子どもの最善の利益を優先しよう!というものです。

この法律に至るまでには、子どものに関わる様々な問題が放置されてきた経緯があります。子どもの貧困問題、児童虐待、不登校、ヤングケアラー、引きこもり、心の病、そして子どもの自殺。苦しむ子どもたちの数は年々、過去最多を記録し続けています。

この結果は、子どもたちの問題を後回しにしてきた大人たちの責任です。多くの子どもたちを苦しめているこの国の現状に対して、国連子どもの権利委員会は長期にわたり何度も勧告を出しました。

こどもたちは政府にもの申すことができません。保育園のこどもたちは言葉で説明することができません。こどもたちは国の福祉制度を知りません。こどもたちはどんなに理不尽な目にあっても自分の家族が好きです。どんなに理不尽な学校でも黙って従います。

こどもはおとなよりずっと優しくて素直だからです。

そんなこどもたちを裏切ってはいけないと保育、教育現場で「人権について」伝え続けています。

こどもたちの問題はもちろん現在も進行形で起きています。こども家庭庁が今すぐ苦しんでいるこどもたちを助けてくれているわけではありません。法律ができても現場でそれを把握し、行動に移さなければ何も変わらずこどもたちは一向に助からないのです。

だからこそ、私たちひとりひとりが意識することから始めなければなりません。

こどもの権利ってなんだろう?

こどもの最善の利益とは?

主体性を大事にするって具体的にどんなことだろう?

権利が侵害されることってどんなことなのか、

日常生活の中で、起きていないかな?

こどもが選択する権利、意思表明する権利、休息する権利は

保障されているのかな?などなど

まずは、考えてみることが大事なのです。

Child is centered ! written by Kids sense ~Early Intervention and parents support / Atsuko Mogi