インクルーシブなおうち保育 2020年12月14日 発達支援カテゴリー: 合理的配慮、発達支援NEWS、発達支援その他. みなさん、こんにちは。発達支援アドバイザーの茂木厚子です。今日は、私たちが行政の補助金に頼らずに「インクルーシブ保育」にこだわった想いをお話ししたいと思います。この10年ほど、日本の児童発達支援事業を見つめてきて、感じたことがいくつかあります。地域社会では、障害のある子もない子も誰もが共に過ごす社会、インクルーシブ社会の推進が、そして教育界では、障害のある子もない子も、同じ学校へ通えるようにインクルーシブ教育の流れとして都内の公立学校の中に特別支援教室や特別支援学級が設置されました。。。。でも、でも、同じ学校に通っているのにクラスや活動は別々なのですよね、日本の学校は。児童発達支援事業も次々と増えていきましたが、やっぱり、発達課題のある子だけが集められて特別な場所に通っているということなのですよね。どんどんと別けられていく、そんな現状の中で「インクルージョン」という言葉だけが一人歩きをしている・・・そんな疑問が残ります。 現代社会においては集団基準から外れたら?発達が遅れていたら?「療育」に通えばいい・・・そんな風潮にもなってきました。私が過ごしたカリフォルニア州、ベイエリアにある公立小学校にはスペシャルニーズのクラスがありますがそこに、定型発達の子どもたちが数名混ざって一緒に学んでいました。休み時間も、外遊びの時間も、ランチタイムもみんな一緒に過ごしていました。インクルージョンクラスでは特別支援の必要な子どもたちも定型発達の子どもたちも〜互いに〜大きな学び合いがありました。手を貸してあげたり貸してもらったり子どもたちは自然に助け合いの精神を学びどんな時にどんな助けがこのお友達には必要なのか、このお友達がパニックにならないようになにを気をつけた方がいいのか、このお友達には、この方法が一番安心するよ、などなど日々の生活の中で自然に子ども同士で感じ取っていくのです。そして身近にいる大人や子どもとの相互作用の中で発達課題のある子どもたちも大きく成長していくのです。「幼い頃からみんな一緒」これがインクルーシブ社会の始まりです。日本の学校のように別けてしまう教育では、ニーズのあるお友達がどのような助けが必要なのかが学べません。実体験での学びがない中で大人になり、社会に出た時に突然、障害のある方のサポートを求められたとききっと戸惑いと不安で容易には行動できないでしょう。教科書では学べない能力がとても大事なのです。幼い頃からの体験型学習の大切さが良く解ります。 障害のある人も、ない人も「社会」という同じ土俵の上に立ち共に助け合いながら社会貢献に携わるみんなで学び合い認め合い、一緒に育つ。そんな地域を目指して「インクルーシブなおうち保育」が立ち上がりました。隣の人を気にかける優しい地域は子どもが育つ地域。善福寺の家Cocoon Parents SquareInclusive Child Carewritten by Kids Sense / Atsuko Mogi