インクルーシブなおうち保育


みなさん、こんにちは。

発達支援アドバイザーの茂木厚子です。



今日は、
私たちが行政の補助金に頼らずに
「インクルーシブ保育」にこだわった
想いをお話ししたいと思います。


この10年ほど、
日本の児童発達支援事業を
見つめてきて、感じたことが
いくつかあります。


地域社会では、
障害のある子もない子も
誰もが共に過ごす社会、
インクルーシブ社会の推進が、

そして

教育界では、
障害のある子もない子も、
同じ学校へ通えるように

インクルーシブ教育の流れとして
都内の公立学校の中に
特別支援教室や特別支援学級が
設置されました。


。。。


でも、でも、

同じ学校に通っているのに
クラスや活動は別々なのですよね、
日本の学校は。



児童発達支援事業も次々と
増えていきましたが、

やっぱり、

発達課題のある子だけが
集められて
特別な場所に通っている
ということなのですよね。


どんどんと別けられていく、
そんな現状の中で
「インクルージョン」
という言葉だけが
一人歩きをしている・・・

そんな疑問が残ります。


現代社会においては
集団基準から外れたら?
発達が遅れていたら?

「療育」に通えばいい・・・

そんな風潮にもなってきました。




私が過ごしたカリフォルニア州、
ベイエリアにある公立小学校には
スペシャルニーズのクラスがありますが
そこに、定型発達の子どもたちが
数名混ざって一緒に学んでいました。

休み時間も、外遊びの時間も、ランチタイムも
みんな一緒に過ごしていました。

インクルージョンクラスでは
特別支援の必要な子どもたちも
定型発達の子どもたちも

〜互いに〜

大きな学び合いがありました。


手を貸してあげたり
貸してもらったり
子どもたちは自然に
助け合いの精神を学び

どんな時にどんな助けが
このお友達には必要なのか、

このお友達がパニックにならないように
なにを気をつけた方がいいのか、

このお友達には、この方法が
一番安心するよ、などなど

日々の生活の中で自然に
子ども同士で感じ取っていくのです。

そして

身近にいる大人や子どもとの
相互作用の中で
発達課題のある子どもたちも
大きく成長していくのです。


「幼い頃からみんな一緒」

これが
インクルーシブ社会の始まりです。




日本の学校のように
別けてしまう教育では、
ニーズのあるお友達が
どのような助けが必要なのかが
学べません。

実体験での学びがない中で
大人になり、社会に出た時に
突然、
障害のある方のサポートを
求められたとき
きっと戸惑いと不安で
容易には行動できないでしょう。


教科書では学べない能力が
とても大事なのです。

幼い頃からの体験型学習の
大切さが良く解ります。



障害のある人も、ない人も
「社会」という同じ土俵の上に立ち
共に助け合いながら
社会貢献に携わる

みんなで学び合い
認め合い、一緒に育つ。


そんな地域を目指して

「インクルーシブなおうち保育」
が立ち上がりました。


隣の人を気にかける優しい地域は
子どもが育つ地域。


善福寺の家
Cocoon Parents Square
Inclusive Child Care



written by Kids Sense / Atsuko Mogi